<8月2日>(日)
〇もうひとつだけ富山の話題を。あの八村塁が富山に帰ってくる!というイベントがあります。
●富山ホームカミング
開催日程:2026年8月22日(土)14:00−15:30
開催場所:YKK AP
アリーナ(現・富山市総合体育館)
〇富山市のプロバスケットチーム「富山グラウジーズ」のホームグラウンドが現在改装作業中で、10月からはYKK APアリーナになるんだそうで、その前祝いもかねてということのようです。
〇最近、「吉崎さんは富山ではどちらの出身なんですか?」と聞かれると、いつも「奥田小学校、奥田中学校ですから、あの八村塁と同じです」と答えるようにしております。それがいちばん通りが良いもので。
〇八村君は、「NBAに入ってから初めての里帰り」なんだそうなので、たぶん今の富山駅周辺を見るとビックリするのではないかなあ。富山市総合体育館も、昔はパッとしない建物でしたが、今では富岩運河環水公園の隣にあるし、いちおう駅から歩いていけるし、スポーツの「ハコ」としては悪くないのではないかと思います。
〇さて、それとはまったく関係がないんですが、次の週末にこんなのをやります。
●オデッセイ 夏の世界情勢オンラインセミナー
* 開催日時:8月8日(土)20:00〜21:30
* 講演者:石井順也さん、吉崎達彦さん
* テーマ:「AIと国際情勢(仮題)」
* 使用会議ソフト:Zoom
* 参加費:4,000円(税込)
※ライブで参加できない場合でも、後日録画でご視聴いただけます。
〇サカナAIに転じた石井さんから、AIのお話をいろいろ教わりたいと思っております。よろしかったら覗いてみてくださいまし。
<8月3日>(月)
〇月曜日だが、今日は大阪に行く用事はなく、新幹線に乗ることもない。5月の連休を1回だけ挟んで、あとは15週連続で続いた大阪への「通勤」が終わった。昨日で274枚の答案はすべて採点済みなので、あとは期限までにマニュアルに沿って、全員の成績を登録すればよい。が、これはこれで気が滅入る作業である。不合格、あんまり出したくないよなあ・・・。
〇とりあえず4月からやってきた新しい仕事が一段落した。「人生初めての仕事」に取り組むのは、もちろん大変ではあるのだけれども、得られるものは大きい。そして来年も授業があるとしたら、いろいろ改善すべき点があるとはいえ、1年目とは比べものにならないくらい楽な仕事となるはずである。「経験値」とはまことに異なものである。
〇答案の論述部分を読みながら、「うーん、これはBかなあ、Cかなあ・・・」と迷いながら終わりのところまできて、「先生、東京から毎週、お疲れさまでした」みたいなことが書いてあったりすると、ついホロリと来て評価を上げてしまうことが何度かあった。情実に負けるべきではないのかもしれないが、こういうことをサラリと書ける学生は、たぶん長い人生で自然にトクをするタイプなんだろうなと思う。いや、お気持ちありがたく頂戴しました。
〇一方で、あの授業のこの部分とこの授業のこの部分を結び付けて、こんな風に解釈してくれるヤツがおるのか!などという答案にめぐりあったりすると、これはもう深くふかく感動するしかない。俺、いいこと言ってたじゃないか、などと思ったりもする。いや、反省点も負けず劣らずに多いんですけどね。
〇ともあれ、大学教育という仕事の一端に関わることができました。昨年末の「シラバス」作りから、正直、いろんなことが「苦難」の連続でありましたが、この苦労を知ってるのと知らないのでは人生、大違いであります。奥の深い仕事であることも充分に窺い知れました。本当に貴重な機会を得たなあ、と感謝しかないです。
<8月4日>(火)
〇本日は専門誌『外交』の座談会収録で時事通信社へ。
〇テーマは米中間選挙。まあ、出るのは9月になるので、その頃には果たしてどうなっていることやら。加えて11月3日にどんな結果が出るのやら。「中間選挙後の世界」なんてテーマもあったのだけど、アメリカ政治はそれ以前も充分に大変だと思いますぞ。
〇この雑誌、次号は通巻99号だそうであります。考えてみたら、ワシはこの雑誌の創刊当時、ちょうど「3/11」の直後であったが、編集委員だったのではなかったか。震災の混乱が続いていて、民主党政権下でもあり、「外交」を考えるどころではなかった頃である。日経の春原さんもメンバーだったなあ。亡くなられちゃったけど。
〇ご一緒するのが前嶋和弘先生、三牧聖子先生であるから、まあ、勝手知ったる世界ではあるのだけれども、お二人ともちゃんと大学で教えておられる、ということに今のワシ的には頭が下がる。「今の2007年生まれの学生たちは、物心がついた時にはもうトランプですからねえ」「オバマのことだってよく知りませんからねえ」と言われると、これはもう深く頭を下げるしかない。
〇そうか、経済学はまだしもそういう苦労が少ない方なのだ。一方で、「あ、こいつら、『プラザ合意』は高校の授業で歴史として学んでいるんだ」ということに気がついて、「自分にとっては同時代史なんだけどなあ」とギャップを感じるところであった。
〇その昔、中山俊宏さんが「今の学生にとっての『レーガン』は、僕らにとっての『アイゼンハワー』と同じです」と言っていたことを不意に思い出す。今じゃレーガンだって、「誰それ?」でしょう。共和党はかつてはリンカーンの政党で、それがレーガンの政党になって、ブッシュ家の政党にはならなかったけれども、今じゃ立派にトランプ家の政党である。いいのか、そんなんで。
〇レーガンはともかく、サッチャーさんは今の首相のお手本ということでかろうじて残っていそうではありますが。そういえば高市さん、睡眠不足だけではなくて、「アイロンがけもしている」というアピールがありましたけど、ああいうのを「アイロンレディー」(鉄の女)と言うのでしょうか。そうだとしたら、いささか勘違いではないかと考えるものであります。
<8月5日>(水)
〇注目のミシガン州予備選挙、上院議員候補は僅差で進歩派のアブドゥル・エル=サイード氏が中道派のヘイリー・スティーブンス氏に競り勝った模様。事前に予想されていたような大差ではなかった。ということは、本選挙ではきっと共和党のマイク・ロジャース候補に分があるんでしょうなあ。
〇ミシガン州は全米で7つしかないパープルステーツである。そういう場所では、レッドステーツ(24州)やブルーステーツ(19州)とは違う戦略で臨まなければならない。レッドステーツはMAGA派の候補者を立てればいい。ブルーステーツは進歩派の候補者でいい。間違っても本選で負ける気づかいはない。ところがパープルステーツでは、無党派層を味方につけなければならない。
〇だったらそこは計算づくで中道派の候補を勝たせるべきなのだが、民主党支持者は得てして候補者に「恋に落ちてしまう」のである。今回の場合は、エル=サイードがよく見えてしまったのでしょう。ミシガン州はアラブ系人口が多い、というのもありましたので。
〇トランプには悪い癖があって、パープルステーツにMAGA派の候補者を立てて負けてしまう。2022年の中間選挙はそれでしくじったようなものなのだが、今回は民主党がそれを真似しているように見える。極右と極左は相通じるものがある。人は敵の姿に似る、というのは哀しいかな真実のようである。
〇トランプさんは既に待ち構えていて、「社会主義批判」で民主党進歩派を叩き潰そうとする。そして無党派層には「社会主義」嫌いが少なくない。岡目八目的には、「民主党もよせばいいのに・・・」としか思えない。上院で多数を取れるかどうかは、大きな分かれ道となるはずなのだが。
<8月7日>(金)
〇ちょっとしたご縁があって、昨日は宮内庁に行ってきました。いや〜まことに興味深いところでありました。
*千代田線の二重橋前駅で降りて、坂下門まで歩く。これが遠い。どれだけ歩いても、坂下門に近づいた気がしない。なんだか北京の街を歩いている感じ。周囲に居るのは外国人観光客ばかり。職員の方々の通勤は大変じゃないかと思う。普通の役所は地下鉄のすぐ上にありますからねえ。
*坂下門で手続きをして、面会証を受け取ります。対応してくれるのは皇宮警察です。とても親切な方々でした。
*宮内庁の建物はとってもクラシックです。「侍従職」とか「式部職」といった看板が下がっていて、重々しく感じられます。
*ごく普通の職員食堂があって、定食メニューがあります。「那須牛乳」を売っていて100円でした。
*宮内庁には「車馬課」という組織がある。つまり重要な移動手段である「クルマ」と「馬」を整備するセクションである。ちゃんと馬房もありますぞ。各国大使による信任状奉呈式の際に、東京駅から皇居まで馬車が使われることは有名ですが、7〜9月は暑いので馬車はお休みだそうです。
〇見ていて、「ああ、普通に税金を使ってやってる仕事なんだなあ」というリアリズムがある一方、伝統と格式をいかに守り抜くか、という日本の組織ならではのこだわりが随所に感じられる場所でありました。確かに、「馬車」を使っている国はもう少ないでしょうなあ。日本国の信任状奉呈式は「1日2人まで」と決まっていて、たいへん丁寧にやっているのだそうです。
〇皇居は、かつて江戸城天守閣があった「皇居東御苑」の一帯は一般に公開されています。陛下のお住まいである「吹上御苑」の一帯は、もちろん立ち入り禁止です。それ以外の公的な部分、宮殿や宮内庁庁舎の周辺などは「参観」が可能です。なるほど、税金を使っている仕事ですからねえ。
<8月8日>(土)
〇本日は令和8年8月8日。末広がりで縁起がいい、ということなのか、結婚の届け出を出す人が多かったそうです。
〇そんな日の午後8時から、こういうイベントをやっておりました。サカナAIの石井順也さんを相手にAI談義をしておりました。
●オデッセイ 夏の世界情勢オンラインセミナー
〇今じゃAIがなかったら溜池通信も出せません。不断の「カベ打ち」があるのみです。チャッピー先生、最近は「かんべえさんがこのテーマでコラムを書くのなら、こういう書き出しにすると刺さるんじゃないですか?」みたいなことを言ってくる。まことに油断がなりませぬ。
〇とはいうものの、AIはメシを食ったこともなければ、カネを払ったこともない。ただ、ネット上のあらゆる情報を読み込んでいるだけの存在である。そして電気が続く限り、永遠の命を有している。
〇それに比べれば人間は、寿命は有限だし、メシを食わねば腹が減る。いつまでカネが続くかの心配もしなければならぬ。だからこそ、人間の値打ちがあるわけでありまして。そこに疑いを持ってはなりませぬぞ。くれぐれも。
<8月10日>(月)
〇筆者が借りているレンタルオフィスは、日比谷セントラルビルという建物の中にある。テナントで言えば、ワーナーブラザーズが入っているのだが、それ以外に三井物産の子会社が多く入っている。最近になって判明したのだが、何とこのビルがあった辺りは1976年までは三井物産が居たのだそうだ。だからビルの管理は三井物産都市開発なのである。
〇そういえばすぐ隣に、「物産ビル」という古めかしい建物がある。どう見ても天下の三井物産とは無縁に見えるのだが、そうか、あれはきっと古い建物がそこだけ残っているのであろう。ともあれ、西新橋から内幸町にかけての一角は、今の大手町に移る前の三井物産が所有する建物が多かったのだそうだ。
〇それ以前には、日産コンツェルンの「日産館」があった。それが戦時中に帝国海軍に接収され、戦後は外務省や厚生省が使用していた時期もあるという。ははあ、この一角にはそんな歴史があったのでしたか。
〇日比谷セントラルビルのお隣は「ヒビコク」こと日比谷国際ビルである。ここに以前はNHKがあった。今の「渋谷区神南」に移転する前は、「千代田区内幸町」だったのである。ワシは小学生の頃によく詰将棋の答えを書いたハガキを出していたので、かろうじて記憶にある。
〇ご近所にある「富国生命ビル」はかなり歴史が古い。双日が入っている「飯野ビル」も歴史は相当に古い。立て直される前の飯野ビルは、それはそれはクラシックな建物で、飯野ホールではよく落語をやっていたと聞く。
〇てな話を先日、プレスセンタービル10階の「アラスカ」でやっていたら、その場にいた老ジャーナリスト氏曰く。「自分は旧・日石ビルの5階にあった岸信介の事務所に取材に行ったことがある」。ひえ〜、それって安倍さんのお爺ちゃんじゃないですか!
〇老ジャーナリスト氏は時事通信社OBなので、当時は日比谷公園の中にあった本社ビルから5分ほど歩いて、今の日比谷セントラルの反対側にある西新橋スクエアにあった「昭和の妖怪」の事務所を訪ねて行ったことになる。
〇半世紀前の東京は今とはまるで景色が違っていたことになる。今も内幸町は大規模な再開発の工事中なのだが、50年後にはまたビックリするほど変わっているのでしょうなあ。
<8月11日>(火)
〇今日は祭日なのだけれども、文化放送「長野智子アップデート」の出番があるので都内へ。
〇しかしまあ、台風が史上初めて茨城県に上陸すると言っているので、なんとも落ち着かないですなあ。そのまま日本を縦断して、日本海側に抜けるとのこと。台風は普通は西から東に向かうはずなのに、異常な逆走コース。気象予報士は鈴木ずんこさんで、スタジオでご一緒するのは久しぶりでした。
〇台風は中心の「目」の東側に雨を降らせるもの。だから西から東に抜けてくれると、「台風一過」となって翌朝にはスカッと晴れる。ところが東から西に向かうと、去った後も雨が残ってしまうので、たぶんキレの悪いことになるのではないかなあ。
〇ということで、本日のアップデートコラムはこちらをご参照。→「日本経済 今年の夏のトレンドは?」。先週の溜池通信最新号を下敷きにしております。
〇番組が終わってからさっさと帰ってきましたが、幸いにも常磐線は普通に走っていたし、大雨にも遭遇しなくて済みました。ただし今宵は荒れそうですなあ。おとなしく通り過ぎてくれるのを待つしかありませぬ。
<8月12日>(水)
〇夏休みをいつからとるか、というのはこの時期の大問題である。製造業では工場が止まるので、自動的に「いつからいつまで」と決まることが多い。これが非製造業になると、皆さんがいろいろな事情を持っていることもあり、特に金融関係は悩ましいことになる。
〇マーケット関係者にとっては、「市場参加者が少なくなるお盆は相場が大きく動く」ことが知られている。案の定、8月7日(金)に公表された7月米雇用統計はアッと驚くNFPが前月比減少で、「9月利上げ説が後退する」という効果があった。「単なる異常値じゃないの?」という声もあるのだが、それで相場が動くのだから仕方がない。
〇そして今宵は7月米CPIである。さらに週明け月曜朝には、日本のQE、4‐6月期GDP成長率速報値がある。こうなるとベテラン社員は休めない。いやもう、毎年のことではあるのですけれども。
〇不肖かんべえは今日から夏休みなんで、孫と会ってまいりました。お土産に角上魚類のお寿司を買っていきました。孫たちは食欲旺盛で、まことに結構でありました。
<8月13日>(木)
〇千葉県に線状降水帯が発生して大雨になっている、ということでありまして、柏市もかなりの水量であります。一部からご心配をいただいておるようですが、拙宅はまったく無事であります。たぶん明日には何とかなっていることでしょう。
〇しかしまあ、昨日で台風は過ぎたのかと思ったら、今日はあらためて違う雨台風が来たようであります。西からくるものが東からくると、いろいろあるものでありますなあ。
〇ということでお盆休みなのであります。今ごろになって「エヴァ」を見たという娘とエヴァ談義をしたりするのである。ふふふ、青いな。
〇エヴァと言えば、主題歌は「残酷な天使のテーゼ」である。これくらい原曲にピッタリ合った映像はないんじゃないだろうか。航空自衛隊はなかなかやる、と言っておこう。
●「残酷な天使のテーゼ」 航空自衛隊MAD改
<8月15日>(土)
〇せっかくのお休みに台風到来で、柏駅前も対応に追われているところがある。いつも使っているATMが水浸しになって、使えなくなっているのには驚きました。いろんな人からお見舞いのメールやお尋ねをいただきました。幸いなことに当家は無事です。昨日なんか『WBS』に出てましたからね、ワタクシ。
〇こんなお盆の日に仕事の話をするのも無粋と言うか、怠け者の節句働きと言うか、要はカッコ悪いのであるが、まあ、下記のようなものも書いている。編集F氏も里帰りですよね。お疲れさまであります。
●かつては円高に泣き、今は円安に苦しむ日本経済、「日米通貨同盟」は本当に「円安につける特効薬」となるのだろうか
〇で、せっかくだから、なるべく何もない時間をエンジョイしようと思っていたら、こんな時に限ってiPadがぶっ壊れてしまった。まあ、忙しいときに壊れられるよりはマシではあるが、どこかのアップル店に持ち込まねばならぬ。ああ、めんどくさい。
〇今じゃiPadがないとワシは競馬もできないではないか。週末を前にそれでは困るのである。と言いつつ、札幌記念を当てる自信はサッパリないのである。
<8月16日>(日)
〇昨日、町内会で聞き及んだ驚愕の事実。
〇ウチの家から、ほんの少しの距離にある駐車場に止めてあったクルマが数台、8月13日に降った雨で動かなくなっていた。ごく短時間ではあったのだが、水量が急増した時間にあたり一帯が水没していたらしい。幸いにも、ウチのクルマは何ともなかった。こちらは呑気に寝てしまっていたのだが、その差はほんの紙一重であったように思える。
〇「突然の雨でクルマに閉じ込められて・・・」という話が世間的には話題になっていますが、何もしなくてもクルマは水没して動けなくなっていることがあります。持ち主がまだ気づいてないケースもまだ残っているかもしれません。
〇いや、こんな調子では、千葉県内ではいったいどれだけ多くのクルマが動かなくなっているのだろう。少しずつレッカー移動するにしても、留め置く先の場所もすぐにパンクしてしまうのではないだろうか。あるいは巨大な買い替え需要が発生するとして、そもそも中古車ディーラーさんの在庫は無事だったのだろうか?
〇それから自動車保険はどうなるのか。保険料率というものは、いざ自然災害が起きた時には大盤振る舞いができるような水準に設定されている、てなことを昔聞いたことがあるけれども、これだけの頻度で災害が起きるようになると、やっぱり支払いが渋くなったりするんだろうか。
〇令和8年熊本地震に千葉の大雨。あんまり続かないように祈りたいものです。
<8月17日>(月)
〇アップルストアに行って、金曜日に壊れたiPadの修理。年季の入った機種だけに、さすがにもう無理かと思ったが、あっけなく再生される。おかしいな。どうせだから買い換えてもいいと思っていたんだけどな。無事に立ち上がったのを確認し、いったん初期化して、クラウドに保存していた内容を戻せば一丁上がりである。
〇そもそも先月、iPhoneを落っことして買い換えた際に、こっちもついでに更新しようかなと一瞬、考えたのであった。値段が高いからついつい二の足を踏んでしまったが、なにしろ令和元年から使っているモノだけに、電池は弱っているし、ストレージも限りなく一杯になっている。まあ、なるべく近いうちに買い換えましょう。
〇それにしてもアップルストアの店員さんは親切である。こっちはまったく自信がないので、店員さんだけが頼りである。「iPadは大事に使っているお客さんが多いんですよねえ」と言われる。まあ、そうでしょう。iPhoneは小まめに買い換える人が多そうだけど。
〇「で、来月はアップルの新製品が出るの?」と聞いたら、「そういうことは、僕らも事前に教えてもらえないんです〜」とのことでした。勿体ないことだと思います。
<8月18日>(火)
〇アメリカの超長期金利が上がってる、これって高市政権の「責任ある財政政策」(w)のせいかも?という記事が今日の日経夕刊のトップを飾っている。
〇なるほど、これではアメリカ側が「日米通貨同盟」を申し出るのも無理はない。「アメリカファースト」を標榜するトランプさんが、円買い協調介入は「友情の証」だなんて言うのは、そもそもおかしいと思わねばなりませぬ。つくづく年初に買った米債券投資ファンドを、上半期で見切ったのは正解でありました。
〇一方でこれだけ長期金利が上昇しているのは、米政府の財政赤字だけが問題ではなくて、米テクノロジー企業によるAIやデータセンター投資があまりにも活発で、資金の「奪い合い」になっているからなんだそうだ。
〇そこで今日はこんな記事が面白かった。ネイト・シルバーさんの定期便です。「なんでみんな、そんなにデータセンターが嫌いなの?}
●Why
does everyone hate data centers?
〇以下は私的なメモであります。いやあ、面白い。データセンター建設は、しみじみ政治的な影響が大きいのであります。
*今やデータセンターへの反感は圧倒的である。アメリカ人の7割が自己の地域でのデータセンター建設に反対している。大学の卒業式で、講演者がAIについて言及するたびにブーイングが起きる景色は今や当たり前である。
*西海岸に居ると、そういう反感が理解しにくい。しかし中西部に行ってみると、AI企業に対してだけでなく、地元自治体に対する怒りが強いことがわかる。地元の議会や市長が、テック企業に屈服してしまっていることが彼らは許せない。
*データセンター建設に関するNDA(秘密保持契約)が事態をさらに悪化させる。テック企業としては、自治体同士が情報を共有することを望まないし、農地を買収する必要もあるのだから。しかしNDAは地域に対し、確実に不信感と反発を強めてしまう。
*「AIが社会に変革をもたらす」というシリコンバレーの売り込みは、投資家にとっては刺激的かもしれないが、一般の人たちには受け入れられにくい。「AIが人類を破滅させる確率が1〜2割あるというのに、なぜ開発するのですか?」というのが彼らの感覚である。
*多くのデータセンターは電源付きである。水の使用量もゴルフコースと同じくらいである。少なくとも自動車工場と比べれば、データセンターははるかにクリーンである。データセンター建設による環境への影響は、いささか過大評価されている。
*データセンターはどこか遠くに作ればいい、たとえば電気やカネがあるUAEに作ればいいじゃないか、という意見もある。ただし地理的に近いところに置くメリットは確かにあるし、地政学的な配慮もある。
*データセンターの建設には2〜6年かかり、500〜数千人の雇用が発生する。電気工事士、建設作業員、土木、クレーンオペレーター、空調エンジニアなど多くの仕事が必要となり、彼らの給与は概して良いものである。ただし完成した後は自動運転状況になる。データセンターは地域社会にとって主要な経済的利益ではない。
*労働組合は通常、雇用の創出に対して前向きである。労働者が高給を受け取っているとなればなおさらだ。一方で民主党は「AI反対」「データセンター建設反対」といった動きを主導してきた。ミシガン州上院議員候補となったアブドゥル・エル=サイードにそれを尋ねてみたら、ごまかされた。
*ミシガン州やウィスコンシン州のようなパープルステーツで取材をしてみると、有権者にとってデータセンター建設は確かに関心事であって、超党派の反対傾向がある。ただし、彼らにとってそれはかならずしも最優先課題ではない。国政選挙において、決定的な要因になるとは思われない。
*AI業界の人たちは、データセンターへの反対を「厄介な障害」とは思っているけれども、それで自分たちの進展が止まるとは思っていない。既に多くのデータセンターが建設中であり、4年以内にAIは飛躍的な進化を遂げるだろう、と彼らは考えているから。
〇この後も「なんでクロードはチャッピーに比べて変な動きをするのか」「アンソロピック派とオープンAI派の人を見分ける方法」「多くの人たちはAIを使っていることを喜んでいない」など、面白い話がてんこ盛りになっております。いや、ホント勉強になったなあ。
<8月19日>(水)
〇今朝はモーサテへ。本日の「プロの眼」テーマは、「アメリカ中間選挙最新情勢」でした。11月3日の投開票日までは残りあと11週間です。
〇藤井由衣キャスターとは実は今朝が初対面でした。それでも打ち合わせはほんの軽めで、本番の掛け合いがちゃんとできてしまう。この辺が勝手知ったる「モーサテファミリー」のありがたみというものであります。
〇それに引き換え、池谷亨さんとはどれだけ古い付き合いか。ニューヨーク時代も、その前の時代も知ってますからねえ。今朝も「EXPOマニア」の取材、「下水道老朽化、どう対策?」は力が入ってました。
〇それから今日のもう一人のゲストは尾河眞樹さんで、こちらも長いです。モーサテでご一緒するのも、これが何回目でしょうか。実はそのほかでも、いろいろお世話になってます。
〇てなことで、久しぶりの早起きでありました。今朝の朝食は吉野家で、牛黒カレーにあさり汁を付けました。こういうことが楽しみでやっておるのです。
<8月20日>(木)
〇2015年から23年まで、実に8年間も駐ロシア大使を務めた上月氏による初の著書である。
●『プーチンの歴史認識』(上月豊久/新潮選書)
〇上月氏の任期の8年間は、安倍=プーチン外交あり、ウクライナ戦争あり、対ロ経済制裁あり、という波乱万丈の時期であった。本書はその間の機密情報を明かすメモワールではない(守秘義務があるから当たり前だけど)。それでも外交官としてのエピソードは適度にちりばめられていて、特に「大津事件」に関するくだりなどは、「おおおおおっ」という感がある。が、それらはあくまでも「オマケ」である。
〇本書が取り上げるのはロシア史である。これがありがたい。世界史の授業において、ロシアは常に「端パイ」扱いであった。だから通して読んだことがない。知らないことだらけである。かろうじて「タタールのくびき」と「第3のローマ」くらいは覚えている。でもそこのアナタ、露土戦争は都合何回あったか言えますか?
〇特に16世紀末から17世紀初頭、日本でいえば戦国〜安土桃山時代の頃、モスクワがポーランドに占領されていた、というのには驚いた。てっきりロシアは、ずっと昔から「いじめっ子」だったのだと思っていた。そうじゃないのである。クリミア戦争でも、日露戦争でも、第一次世界大戦でも、アフガン侵攻でもロシアはぜ〜んぶ負けている。
〇上月氏の見るところ、プーチン大統領はかならずしも独裁者ではない。世論を気にする指導者であり、ただし世論を自分は動かせると考えているとのこと。そのためにプーチンは都合よく歴史を解釈して利用する。「ロシアは外国の支配を受けてはならない」「強い指導者を持たねばならない」というメッセージを込める。
〇「ロシアとウクライナとベラルーシは同じ民族」というお得意の議論も、なるほど本書を読むとかなり怪しい。「キエフ=ルーシ」の時代に混然一体としていた時期はあったのだが、その後は別々の発展を遂げて今日に至っている。たまたまロシアが巨大になったから、「ウクライナはその一部だ」ということにしたいのであろう。
〇かねがね感じていることだが、個人的に知る範囲において、わが国のロシア研究者は一種、清々しい気風を共有していると思う。それは「ロシアは近くにある巨大な敵だ。だからよく知らなければならない」という使命感であり、それにロシアの文学や芸術に対するリスペクトが同居している。そして「何年かかってもいいから、北方領土は取り返さなければならない」という思いも持ち続けている。これはとっても健全なことだと思うのです。
〇それに比べると、わが国に一定数存在する「親ロ派」と呼ばれる人たちは、ムネオさんから鳩ポッポさんまで「いかがなものか」という気がしてしまう。世間は「親中派」のことを「媚中派」と呼んで糾弾するけれども、「親ロ派」に対しては妙に優しいんじゃないだろうか。でもねえ、ロシアに幻想を持って「いい目」を見た人はいないんですよ。お気をつけなさいまし。
<8月21日>(金)
〇米長期金利の上昇が止まらない。ベッセント財務長官としては冷や汗タラり、でしょうね。「米国債の買戻し(バイバック)倍増」発表で低下した効果は1日で消えちゃいました。
〇こうなると次の一手は、「財政健全化への取り組み強化」というオーソドックスな手法になります。そうはいっても、債務残高が8月18日時点で40兆ドルを超えちゃっている。なおかつ、イラン戦費の支出を決めないままに連邦議会が夏季休暇に入っている、という事実は重い。いや、真面目な話、イラン戦争の正当性をどうやって選挙区の皆様に説明したらいいのか。これは大変な「夏休みの宿題」ですよね。
〇金利上昇の理由はほかにもあって、現行の関税収入が今後の裁判次第でひっくり返る、ということもあるでしょう。ついでに言えば、昨年7月に上げたばっかりの債務上限は、41兆1000億ドルである。あと1.1兆ドルの赤字増でまたまた騒動が始まってしまう。余裕綽々、という感じではないのである。
〇なんでこんなに長期金利が上がるのか。当欄の8月18日に書いた通り、AI企業によるデータセンター投資があまりにも活発だから、という事情も大きい。この件について、昨日のFTにこんな記事が出ていた。
●The
slow sucking sound of AI--Searching for signs of crowding out (AIがもたらすスローな吸い込み音〜クラウディングアウトの兆候を求めて)
〇AI関連投資が長期資金を吸い上げていく様子は、まるで「クラウディングアウト」だというのである。面白いですねえ。政府の財政赤字が拡大し、金利が上昇して民間部門に資金が回らなくなることを普通は「クラウディングアウト」と言う。ところが今回は事態が逆で、AI企業の投資があまりにも資金を吸い上げるもんだから、AI以外の産業におカネが回らなくなる怖れがあるのですと。
〇それだけではない。「AI企業は超長期の資金を求めるから、AIインフラ整備のための債券発行が、長期国債市場の価格形成を厳しくしている」という。つまりデータセンター建設ラッシュで、金利が上昇して政府が困ってしまうのだと。こうなると、「逆クラウディングアウト」とでも呼ぶ方がいいんじゃないだろうか。
〇余談ながらこの記事を書いたのは、FTの若き経済コラムニスト、ソマヤ・ケインズというのだが、彼女は「あのケインズ」さんの親族に当たるんだそうだ。ケンブリッジ大学で学士と修士を得て、英財務省と「エコノミスト」誌を経由してFT紙入り。ひえ〜、でありますなあ。
<8月23日>(日)
〇「逆クラウディングアウト」が起きてしまう米国経済に比べて、民間がおカネを使ってくれないから、政府が音頭を取って「370兆円の官民投資」を呼びかけなければならない、というわが国経済はどうなっておるのだろうか。それも「17分野」、「62の製品、技術」に対して出す、というから、「大丈夫か、あんたら『戦略』という言葉の意味、わかっとるのか?」とツッコミを入れたくなる。いや、真面目な話、「ホネブト」は心配です。
〇とはいうものの、「ラピダスはやっぱりやっといてよかったでしょ?」と言われたら、なるほどそれもそうか、と頷かざるを得ない。もちろんラピダスが成功するかどうかはわからない。2ナノの最先端半導体が本当にできるか、しかも量産化できるのか、あるいは出来たところで、それを必要とする日本企業があるのか、などと考え始めると切りがない。
〇それでも民間に任せていたら、こんなプロジェクトは始まらなかった。そして仮にラピダスが失敗に終わったとしても、「失敗」という貴重な経験値はこの国の中に残る。それを共有する人材も残る。そういう奇特な冒険をしてくれる企業がなかったから、政府が見るに見かねて税金を使って代わりにやってくれた。いや、実は高市内閣が始まるかなり前から、こういう「シン・産業政策」は始まっていたのである。
〇岸田内閣のときに「GX戦略」というものがあって、そこではいろんな案件が積みあがっていた。「脱・炭素」に関するものが多く、今ではかなり中身は入れ替わっているけれども、基本的にその時の延長線上にあるといっていい。大きな違いは、「GX戦略」はGX債を発行し、将来は炭素税などの財源を作ってちゃんと返済することが決まっていた。今はそれがない。まあ、デフレが終わって歳入増があるから、その辺は深く考えなくてもいいのだ、ということになっている。
〇ちなみに岸田内閣で「シン産業政策」の旗振り役になったのは、経産省次官から総理秘書官に転じた嶋田隆氏(1982年入省)である。今の高市内閣でやっているのは、同様に経産省次官から総理秘書官に転じた飯田祐二氏(1988年入省)である。要するに師弟関係である。だったらまあ、そんなに心配しなくてもいいのかなあ、と考えておる。
〇他方、アメリカで起きていることは、AI開発のためにデータセンターをバンバン建てる、しかも自前の電源まで作ってしまう。反対運動が起きると、州政府を抱き込もうとしておカネをバンバン使う。たぶん採算などまったく考えていないだろう。ハイパースケーラーはお互いの競争があまりにも厳しいから、とにかく投資を止めるわけにはいかないのである。だから長期債を発行して、米国債の売れ行きを危うくしてしまう。あやうしベッセント。
〇そもそも経営者を突き動かす「強欲」が桁違いなのである。イーロン・マスクはトリリオネアですから。わが国の高齢者などは、「億り人」になれればハッピーなんだから可愛いものである。もちろん「三方よし」などとは考えない。モチベーションの強さが全然違うのである。
〇とにかく日米では資本主義の本気度がまるで違うのである。こんな両国が「日米通貨同盟」などというのも、本来はまことに不思議なことなのではないか。ともあれ、アメリカでは強過ぎる民間のために政府が冷や汗をかき、わが国では不甲斐ない民間のために政府がしゃしゃり出る。果たしてどっちがいいのやら。
<8月24日>(月)
〇これは昨日の北日本新聞の記事から。
●八村、感謝の凱旋 富山でイベント、グラウジーズ移籍を約束 (2026年8月23日)
米プロバスケットボールNBA、クリッパーズの八村塁選手(28)=富山市出身、奥田中OB=による初の凱旋(がいせん)イベント「BLACK SAMURAI 富山 Homecoming」が22日、富山市総合体育館「YKK AP ARENA(アリーナ)」で開かれた。県内の小中学生を対象にしたバスケ教室や来場者を交えた記者会見などに登場。地元ファンを前に「富山グラウジーズでプレーしたい」と明言し、富山愛を存分に語った。
八村選手がアリーナ内に姿を見せると、約4800人の来場者から大きな歓声と拍手が起こった。ファンが見守る中で行われた記者会見では「温かく迎えてくれてうれしい。皆さんの応援のおかげで今ここにいられる」と感謝した。8月上旬に神戸、名古屋の両市で実施した次世代アスリート育成プログラムで見せた厳しい表情とは一転、この日は終始リラックスして笑顔が絶えなかった。
来場者からの質問に答える場面も。先日、地元テレビのインタビューで自身のバスケ人生を「富山のグラウジーズで終わらせたい」と発言したことに関しても質問が飛んだ。多くのファンが注目する中、「富山グラウジーズでプレーしたい」と改めて宣言。プレー時期については「ベンチに座っているのは嫌なので、今みたいなパフォーマンスができる時に来たい。(馬場)雄大さんもリクルートしたい」と語り、奥田中コンビの共闘を期待させる発言に会場が一気に沸いた。
〇「富山市立奥田中学校」のOBとしては、たいへん誇らしく感じるところです。
<8月25日>(火)
〇今年7月は、中国のムーンショットAI社が「Kimi
K3」という新型AIを公表した。これがアンソロピック社の「Claude
Fable 5」に匹敵する性能を持ってるんじゃないか、ということでIT業界には日本も含めて激震が走った。つまりアメリカ勢によるAI開発が、高性能半導体と圧倒的な資金力で先行する中を、中国のスタートアップによるまさかの逆転があるかもしれない、という図式である。
〇現時点のリードを維持するために、アメリカは高性能半導体の対中輸出を止めるとか、半導体製造装置の輸出を制限するなどの措置を取っている。なおかつ、大規模な資金を投じてデータセンター建設に余念がない。中国側はそんなに資金がないから、いろんなハンディに工夫を凝らして、安上がりなAIを作ろうとしている。
〇これで万万が一、中国側が勝ってしまったらどういうことになるのか。つまり「安くてうまい店」に行列ができて、「高くてうまい店」に閑古鳥が鳴くようになったらどうなるのだろうか。
〇そうなった瞬間に、アメリカのハイパースケーラー各社はこれまでのデータセンターへの過大投資が、いきなり資産ではなくなって負債になってしまうことになる。これって大変なことでありまして、経営に巨額の減価償却費がのしかかってくる。なによりデータセンターってほかに使い道がない、という問題が発生することになる。
〇これは昨年1月の「DeepSeekショック」の際に、マーケットが痛感したことである。喉元過ぎれば何とやら、で今はかなり忘れているけど、ここへきてデータセンター投資が過大になると同時に、そこで使う電源にも投資する、てなことが起きている。一緒にガス火力発電所を作ろうとか、どうせなら小型原子炉はどうだろうとか、いや、そこは再生可能エネルギーですよ、などといろんな動きがある。
〇日本でも、秋田県に洋上風力を電源とするAI開発データセンターを作る事業に、UAEが2兆円つぎ込む、なんて話まで飛び交っている。秋田県は確かにわが国における風力発電の先行地帯ではありますが、風がやんだら電気も止まる、というのではベースロード電源としてはちとマズいと思いますぞ。火力によるバックアップは欠かせないのではないかと思います。
〇つまり電力は基本的にローテクなのです。今さら蓄電池の技術が急速に進化するとか、発電のコストが急速に下がるとか、核融合発電が近い将来に実現するとか、そういう奇跡が起きることに期待しちゃいかんのです。そして電源を作り過ぎたら、それは確実に経営の重荷となってのしかかってきます。償却に時間がかかる分だけ、データセンターよりも始末に悪い。
〇てなことを考えていると、AI開発競争に名乗りを上げるというのはリスクが高過ぎて、日本のような国はやっぱり「つるはしとシャベル」を売るのがお似合いなんじゃないかという気がしてくる。ハイパースケーラーの真似をするのは、やっぱ無理でっせ。まあ、ぼちぼちいきましょうや。
<8月26日>(水)
〇今日もしみじみ暑かった。朝から晩までの間に、ワイシャツが3回くらい汗でぐっしょりになりました。
〇それでも夕方になれば日の入りの時間は確実に早くなり、午後7時には既に暗くなり始める。夏は確実に終わりに近づいている。
〇で、明日は雨だそうである。昔はこういう時期に、「一雨ごとに涼しくなりますねえ」という挨拶があったものである。でも、秋の気配を感じるのはもっと先になりますな、きっと。
〇台風が東からやってきて西に抜ける時代である。慣れるのは大変ですが、それでも気温が下がるのは歓迎です。とにかく30度台後半は勘弁願いたい。外を歩いていて意識が遠くなりますので。
<8月28日>(金)
〇最近の溜池通信を書くときは、チャッピー先生と充分に「カベ打ち」をやってネタを用意しています。これで執筆作業は楽になるし、特に事実関係で間違えないで済むのがありがたい。「カベ打ち」の最中に、チャッピー先生の「興が乗ってくる」ときなどは、「共同作業」を実感することもあります。
〇とはいうものの、AIを頼って書くネタを作ってしまうと、実際に書いている時に後から後からアイデアが沸いてくるような、いわゆる「降りてくる」状態にはなりませんな。しかも結局、何かを書くという仕事は最後はひとりで苦しむもの。何かを得れば、何かを失う。「ああ、昔の方が執筆はもっと楽だったかも」などと感じてしまった今日のワシであった。
〇そうはいっても、一度使い出したAIを辞めて、もう二度と使わない、ということはできませんなあ。もうすっかり、AIに中毒してしまっているのかもしれません。ただしAIはこれからもどんどん変化していくのでしょう。
〇AIが暴走、なんてニュースも流れております。コワい世の中ではありますが、後戻りはできないのでしょうなあ。
●オープンAIの「AI暴走」、700のエージェントが連携=調査報告書
〇データセンターの建設規制が始まるかどうか、などというのは既にどうでもいいことになっているのかも。この先の変化は非常に早そうです。
<8月30日>(日)
〇富山と石川で大雨が降ったかと思ったら、今度は福井県で線状降水帯が発生である。なんという変な天気が続くのか。全国各地で床上、床下浸水が発生し、多くのクルマが水没する。変な夏の気候が誕生しつつあるのだろうか。
〇ところが高松市に来てみたら抜けるような好天である。昨年1月にも泊まった高松国際ホテルに投宿。去年はてくてく瓦町まで歩いて、「孤独のグルメ」をやったのであった。その際に飛び込んだ「キングスヤード」さんは、日曜夜につき定休日である。さて、どうしたものか。
〇AIに尋ねてみたら、「高松名物、骨付き鳥」の「一鶴」をお勧めしてくれた。店に電話してみたら、「すいません、120分待ちです」と言われてしまう。文字通り「瞬殺」である。日曜の夜だからと思ってなめていたが、まあ、しょうがない。タクシーに乗って瓦町方面へ。
〇タクシーの運転手さんに聞いて謎が判明。この土日、「あなぶきアリーナ香川」で桜坂46のコンサートをやっている。だから高松市内には他県からやってきた人があふれている。なるほど、繁華街についてみると、いかにもファンと思しき人たちがいる。うーむ。
〇それにしても昨年、出来たばかりの「あなぶきアリーナ」、大変に盛況なようである。8月の予定だけ見てもほぼほぼ埋まっているではないか。自治体が作る「箱モノ」批判が相次いだ時期があったけれども、時代はひと回りして「町おこしはまず箱モノから」ということになっているのではないか。
〇鍛冶屋町まで歩いてみて、飛び込みで焼き鳥と熟成牛タン
逸鳥逸舌 高松店へ。カウンター席でたらふく飲み食い。さて、明日の四国新聞政経懇話会、どんな話をしたらいいのだろう。
<8月31日>(月)
〇北陸は見るも無残な雨の被害が出ているのに、高松はまことに天気が良い。それどころか、香川県は水不足であるとのこと。とうとう取水制限も始まった様子。日本列島でこんな過不足が生じている。なんとかならんものなのでしょうか。
〇とはいえ、エベレストの氷河が溶けてネパールを土石流が襲う、みたいな事態に比べればまだしもマシというべきなのかもしれない。地震にしろ台風にしろゲリラ豪雨にせよ、自然災害の多発はしばらく続きそうですなあ。
〇ふと気が付けば明日は防災の日であります。不肖かんべえは、ニッポン放送「OK!Cozy
Up!」に登場いたします。
<9月1日>(火)
〇9月の日経「私の履歴書」は何と岡田彰布さんである。そして冒頭から阪神ネタがてんこ盛りである。これはもう不肖かんべえも感激である。今朝の飯田浩司さんもテンション爆上がりであった。たぶん日経社内では、かなり前からこんな議論があったのではないか。
「いいか、今年9月は岡田監督で行くぞ。今年はその頃には、タイガースのマジックが出ているに違いない。戦力から考えて、まず間違いがない」
〇そして月内に阪神の優勝が決まった場合、そこは翌朝の紙面で、岡田さんから優勝御礼の挨拶が飛び出すのではないか。「お陰さんで阪神優勝したわ。おーん、そらそうや」てな感じになるのかも。「私の履歴書」の長い歴史の中でも、これは画期的なことになるのではないか。
〇午後は参議院政策秘書研修会の講師を務める。これで6年目となる。今年は特に研修生の皆さんが若いからか、質疑も活発で空気も練れている。本当に今日が研修2日目なのだろうか。まことに充実の時間であった。ちょっと準備が不足していたかもしれない、という若干の反省と共に終了。
〇ともあれ、これで9月が始まり。2026年は残り3分の1。戦争やら自然災害やら盛りだくさんの1年ですが、無事に過ごしたいものです。
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編集者敬白
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by Kanbei (Tatsuhiko
Yoshizaki)