<6月1日>(月)
〇毎週のように大阪に通っていると、自分の過去の関西文化に対する理解が通り一遍のものであったことがわかってくる。
〇本日はお昼に上新庄駅のカレー屋さんに入り、メニューを見て驚いたのは「牛筋カレーの方がカツカレーよりも高い」ことである。そうは言っても、昨日は府中競馬場でカツカレーを食べているので、ここは牛筋でありましょう。うむ、確かに牛筋は美味し。
〇こんな風に毎週、関西に通っていることがだんだんバレてきて、おい、ちょっと顔を出せ、素通りはないだろう、といわれる機会が増えてきた。そこで今宵は、朝日放送(ABC)の皆さまと旧交を温める。ワシが『サンデープロジェクト』や『ムーヴ』に出ていたのは、かなり昔のことなんですけども。
〇かくして豊田商事事件(1985年)、和歌山カレー事件(1996年)、神戸サカキバラ事件(1997年)など、関西で起きた様々な事件を語り合ったのである。いや、それにしても昔の事件は凶悪であったよねえ。今は阿部監督の逮捕が話題となるのだから、平和な世の中になったのかもしれません。
〇昔はねえ、世の中が全体に野蛮だったのですよ。それはそれで、懐かしくもあるのですが。
<6月2日>(火)
〇産経新聞の「正論」欄に久しぶりに投稿。今年初めてですかな。
●過去が教えるホルムズ危機対応
〇トランプさんとしては、早くイランと停戦交渉を成し遂げたいのでしょう。ところがときどき、それをぶち壊しにするような強気発言が飛び出すので、協議はなかなか前進しない。イラン側としても「アイツはやっぱり信用できない」と思っていることでしょう。
〇今このタイミングで「60日間の停戦」を決めてしまえば、7月4日の「建国250周年」は穏便に過ごすことができる。それ以前に、6月11日になったらW杯が始まるので、イランチームがアメリカに来てしまう。それを考えれば、ここは「見切り千両」で妥協しちゃえばいいのに・・・・とマーケット関係者は考えていることでしょう。
〇それというのも、最近は毎週のように予備選挙が行われているから、トランプさんは自分の忠実なる支持者向けの「強気発言」(イランに核は持たせない、など)が必要になってしまうから。だから最近のトランプさんは「TACOってくれそうで、くれない」。フラストレーションがたまるところです。
〇今日もカリフォルニア州、アイオワ州、モンタナ州、ニュージャージー州、ニューメキシコ州、サウスダコタ州という6州で予備選挙が行われる。てなことで、ホルムズ海峡の問題は長期戦で構えるべきでしょう。いやもう、この先の米国国内政治は、どうなるやら見当が尽きませぬから。
<6月3日>(水)
〇朝から台風襲来である。なるべくくたびれたスーツと、新しくない靴を選んで外出するのである。
〇実は本日は新潟市で講演会なのである。主催者さんには申し訳ないのだが、これはまあ自衛の手段ということで。傘だけはちゃんとしたものを。ビニール製だけど、それなりにちゃんとしたやつで。
〇考えてみれば、このビニール傘も石油製品である。というか、われわれの身の回りはそういうのばっかりである。ワシ的には「ペットボトルなんて、この際もうやめようぜ〜」という気分なのだが、ハッと気が付いたら新幹線の中でペットボトルのお茶を飲んでいた。しかも駅で買った山形産の何とか弁当も、プラスチックのケース入りである。
〇こういう小奇麗な石油由来の製品を、日々大量に消費しながら生きている。そういえば昔、双日の化学品部隊の人が言っていたけれども、「人間は、一度手に入れた贅沢は手放せないからねえ〜。プラスチック製品はそう簡単にはなくなりませんよ〜」と。
〇確かに今さら、「お豆腐を買うときは、お鍋を持っていってご近所で」なんて無理ですわな。しかもわれわれは、どんどん「きれい好き」になってしまっている。昔の暮らしに戻れと言われても、簡単じゃないですわなあ。
〇この上越新幹線だって、昔はよく乗っていたのである。2015年に北陸新幹線が開通するまでは、越後湯沢でほくほく線に乗り換えて4時間かけて富山に行っていた。そんなルート、今じゃ乗りたくないですわなあ。人間は贅沢になれると、なかなか昔の暮らしには戻れんのです。
〇ということで、新潟市で講演。なんと亀田製菓の方からご質問を頂戴したので、つい嬉しくなって「柿の種、新潟限定品」というものを買って帰る。やっぱりね、ビールのお相手はポテチよりも柿の種ですよ。
〇不覚にも帰りの新幹線で、傘を置き忘れてしまう。だって東京はもう晴れているんだもの。「傘は天下の周りもの」とはいえ、そんな贅沢に慣れ親しんでしまっている自分がちょっと嫌だ。
<6月4日>(木)
〇お世話になった人の告別式に出る。式場でハッと気がついたら、自分と同じ年の方であった。こういうのは辛いです。
〇当方はまだ仕事をしていて、その最中に遊びの計画を立て、でも遊びの最中に仕事をしなきゃいけなかったりする。でも、いいです。生きてるだけで丸儲けであります。
〇それはさておき、明日は「モーサテ」に登場します。早起きしなきゃ。
<6月5日>(金)
〇今朝の「モーサテ」では、こんなネタをご披露させていただきました。
●貿易統計からみるホルムズ危機と日本経済
〇要は先週の溜池通信で書いた内容を、8分間の枠の映像で伝えることになります。終わってから、テレ東BIZで確認してみました。自分が話している内容はさておいて、この映像、貿易データの「資料」がとても見やすく出来ているなあ、と感心しました。
〇番組の前日朝には、私から「出物案」と称する元データをテレ東宛にお送りするのです。ただし、そのままだと細か過ぎるので、映像にすることができない。そこでスタッフの方が、「どこを捨ててどこを残すか」と工夫されるのです。そうやってギリギリまで削ぎ落したもの、なおかつ出元のチェックまで済ませた上で、前日夜までに準備を整える。まさに職人の技であります。
〇なおかつ、本番ではキャスターの中原みなみさんが、当日朝に簡単な打ち合わせを1回済ませるだけで、難しい話をいともやさしく聞いてくれるわけです。画面で見ると、合いの手の入れ方がとても自然で、これも本当にプロの技だと思います。
〇このコーナー、「プロの眼」というタイトルがついていて、表面的にはゲストのコメンテーターが「プロ」であります、という建て付けになっております。とはいえ、その「プロ」は大勢の他の「プロたち」によって支えられている。地上波の番組は、こういうところに強みがあるんですよねえ。
<6月6日>(土)
〇突然ですが富山市に来ております。旧日商岩井同期の連中が富山に行きたいと言うものだから、これは案内役を買って出なければならないということで。
〇金曜夜に富山市内の某寿司店に集まったのが8人。関東から3人、関西から1人、秋田から2人、高知から1人。なんなんだこれは。それにしてもよく食うな、あんたら。
〇本日昼は、うち5人にて岩瀬を探訪する。ここでも白エビ料理を丼で、ピザで、唐揚げで、バーガーでと次々に制覇する。元・地元民としては、信じられない食べっぷりである。
〇なにしろ皆さん、互いに気を使う必要がまったくない連中である。しかも20代前半で互いに出会ってから、既に40年以上が過ぎている。誰かが「そういえば、こんなことがあった」と言い出すと、次々に記憶を誘発して止まらなくなってしまう。
〇要は一緒に居るだけで楽しいのだが、結果的に富山に対する高評価となってくれるのがありがたい。鮨は旨いし、駅前は洒落てるし、北前船や売薬さんの伝統まで褒められる。こちらはこの一帯が60年前にはどんなにしょぼいところだったかを知っているので、非常に気恥ずかしい思いがする。
〇それでもこの街に外食文化が育っていることだけは間違いがない。さすがに以前に比べれば値上がりしているが、それにしたって金沢に行くよりは間違いなく安いはず。
〇ところで本日行われた、「J2J3百年構想リーグ」の1位2位決定戦において、わがカターレ富山はベガルタ仙台に1対1で延長戦となり、最後はPK戦で敗れ去りました。最後の部分だけ、富山駅前のパブリックビューイングで観戦して、思わず熱くなりました。
〇いや、そもそも会場が仙台でアウェイであるし、中軸である亀田歩夢選手がU-21の海外遠征に取られているので、不利なことは間違いない戦いであった。なぜここへきて突然強くなったのか、よくわからんのだが、とにかく最近の富山は進境著しいように見える。
<6月7日>(日)
〇この週末に、わがひと口持ち馬が初勝利を挙げてくれました。これで「1勝クラス」ということになり、とりあえずホッと一安心なのであります。ところがバタバタしていたために、レースを観てなかったし、馬券も買ってない。競馬友達から、「おめでとうございます」と言われて初めて気がついた。こんなことではひと口オーナー失格、であります。
〇ちょうど先週でダービーが終わったので、今週からは2歳新馬戦(メイクデビュー)が始まっている。そうなると、「3歳未勝利戦」はちょっと物悲しいトーンを帯び始めます。競馬ファンも良血の2歳馬に関心が行ってしまう。他方、3歳馬はこの夏までに「未勝利」を卒業しないと、JRA登録抹消から地方競馬への移籍、乗馬クラブなどへの転進、または引退といった道をたどることになります。
〇しかもこの時期になると、3歳未勝利馬は出走すること自体が至難の業(レースの枠が空いてない!)となります。どうしても、タイムリミットを意識しながら走ることになります。6月6日のレースで未勝利を脱出できたわが馬などは、「25歳でようやく三段リーグを抜けられた奨励会員」みたいなものであります(将棋界は26歳が年齢制限で、それまでにプロになれないと退会となる)。
〇デビュー戦で勝って、その後も勝ちまくってクラシック戦線でG1を勝つ馬が出る一方で、無数の敗者が誕生する。18頭フルゲートであれば、17頭は敗者となってしまう。考えてみたら、競馬ってひでえことをしとるわなあ。
〇せめてわが馬を信じてあげないといかんです。次のレースはちゃんと観て、馬券も買わんといけません。
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編集者敬白
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by Kanbei (Tatsuhiko
Yoshizaki)